春日山城跡に行きたいと思ったとき、多くの人が最初に気になるのは、観光気分で歩ける場所なのか、それとも登山に近いほどきつい場所なのかという点です。
春日山城跡は上杉謙信公の居城として知られる国指定史跡で、山上の本丸跡を目指して歩くため、平地の城跡や公園散策と同じ感覚で向かうと坂道や階段の負荷に驚きやすい場所です。
一方で、標高そのものは高山登山のような規模ではなく、歩き方、起点、靴、季節、休憩の取り方を整えれば、普段から長距離を歩かない人でも無理のない範囲で楽しめます。
ここでは、春日山城跡を登るのがきついと感じる理由、体力別の目安、春日山神社側や大手道側の考え方、子連れやシニアが注意したい点、見どころを逃さない回り方まで、初めて訪れる人が現地で迷わないように具体的に整理します。
春日山城跡の登りはきつい

結論からいうと、春日山城跡の登りは「軽い登山ほどではないが、普通の観光散策よりはきつい」と考えるのが現実的です。
公式観光情報では本丸跡が標高約180メートルにあると紹介されており、春日山神社や謙信公銅像の周辺から本丸跡へ向かう場合も、舗装路だけを歩く街歩きとは違って、山道、階段、土の道、狭い通路を組み合わせて進むことになります。
ただし、きつさの大半は標高差そのものより、序盤でペースを上げすぎること、足元に合わない靴で来ること、真夏や雨上がりに準備不足で歩くことから生まれます。
観光散策より負荷がある
春日山城跡は、天守閣のある平城を見学する感覚ではなく、山全体に残る曲輪、土塁、空堀、屋敷跡を読み解きながら歩く山城の史跡です。
上越市の公式情報では、春日山城は標高180メートルの春日山に築かれ、東西南北ともに約2キロメートルほどの広がりを持つ城地として説明されています。
そのため、見学範囲を本丸跡周辺に絞っても、上り坂と下り坂を繰り返しながら高度を上げていく場面があり、普段から駅の階段を避けがちな人ほど息が上がりやすくなります。
とはいえ、足を止めて史跡を見ながら進める場所でもあるため、早く登り切ろうとしなければ、体力に自信がない人でも途中で引き返す選択を含めて楽しみやすいです。
きついかどうかを判断するときは、距離の長さだけではなく、山城特有の勾配、路面、休憩のしやすさを含めて考えることが大切です。
本丸跡までが山城らしい
本丸跡へ近づくほど、春日山城跡が単なる展望スポットではなく、防御のために地形を使った城だったことが体感しやすくなります。
坂の先に平らな曲輪が現れ、また次の段へ進むような構造になっているため、歩いている側は小刻みに上っているつもりでも、足にはじわじわ負荷が蓄積します。
きつさを感じる人は、道の傾斜だけでなく、史跡を見ようとして立ち止まり、再び歩き出す動作を何度も繰り返すことでも疲れやすくなります。
ただし、本丸跡まで進むと日本海や頸城平野方面を望める眺望があり、上った分だけ景色として報われる感覚を得やすいのも魅力です。
春日山城跡を初めて歩くなら、最初から全域を制覇しようとせず、本丸跡を中心に据えて、余力があれば周辺の見どころを足す考え方が失敗しにくいです。
体力別に負担が変わる
同じ春日山城跡でも、普段から坂道を歩いている人と、移動の大半が車や電車で歩数が少ない人では、きつさの感じ方がかなり変わります。
特に「観光地だから軽装で大丈夫」と考えて訪れると、上りで息が上がるだけでなく、下りで膝や足裏に負担を感じることがあります。
| 体力の目安 | 感じやすい負担 | おすすめの歩き方 |
|---|---|---|
| 普段から歩く人 | 坂で少し息が上がる | 本丸跡中心に周辺も追加 |
| 運動不足の人 | 階段と下りで疲れる | 休憩多めで短縮 |
| 子連れ | 抱っこや転倒が負担 | 見どころを絞る |
| シニア | 膝と足元が不安 | 杖や同行者を検討 |
体力に不安がある場合は、本丸跡まで行くかどうかを現地で決めるのではなく、出発前に「疲れたら二の丸や三の丸付近で戻る」といった撤退ラインを決めておくと安心です。
春日山城跡のよさは山全体を歩き切ることだけではなく、地形の変化を少し歩くだけでも山城らしさを感じられる点にあります。
きつい区間を先に知る
春日山城跡で疲れやすいのは、歩行距離そのものより、上り坂が続く区間、段差が続く区間、足元を見ながら歩く必要がある区間です。
現地では見どころが連続するため、写真を撮ったあとに急に歩き出したり、同行者に合わせてペースを上げたりすると、呼吸が整わないまま次の坂に入ってしまいます。
- 序盤の上り坂
- 本丸跡へ向かう階段
- 雨上がりの土道
- 下りの膝負担
- 日差しが強い季節
特に下りは楽に見えても、足を止める力が必要になるため、膝に不安がある人ほどゆっくり歩く必要があります。
きつい場所をあらかじめ知っておけば、体力を使い切る前に水分補給や休憩を挟めるので、全体の満足度が大きく変わります。
序盤で急がない
春日山城跡を楽に歩く最大のコツは、歩き始めの十数分で張り切りすぎないことです。
観光地に到着した直後は気分が高まり、謙信公銅像や春日山神社周辺を見た勢いでそのまま本丸跡へ向かいたくなりますが、最初のペースが速いと中盤以降に息切れしやすくなります。
山城歩きでは、平らな場所で呼吸を整え、坂に入ったら会話ができる程度の速さに落とし、階段では一段ごとに足裏をしっかり置く意識が役立ちます。
写真を撮る時間を休憩として使うのも有効で、ただ立ち止まるより、曲輪や土塁の意味を眺めながら休むほうが観光としての満足感も下がりません。
春日山城跡では早く登った人ほど楽しめるわけではなく、むしろ地形を読みながらゆっくり上る人ほど、難攻不落と呼ばれた山城の構造を実感できます。
子連れは下りを重視する
子連れで春日山城跡を歩く場合、上りのきつさよりも下りの安全を重視したほうが現実的です。
子どもは上りでは元気に進めても、帰り道で疲れて集中力が切れやすく、段差や土の道で足を滑らせるリスクが高まります。
ベビーカーで本丸跡まで楽に移動するような場所ではないため、小さな子どもがいる場合は抱っこ紐や歩きやすい靴を前提にし、全員で山上まで行く必要があるかを事前に考えると安心です。
小学生以上でも、暑い時期は水分補給、虫対策、トイレのタイミングを早めに決めておかないと、途中で予定変更が必要になることがあります。
家族で訪れるなら、見学範囲を本丸跡だけに固定せず、春日山神社周辺、謙信公銅像、春日山城跡ものがたり館などを組み合わせて、無理のない達成感を作るのがおすすめです。
雨上がりは難度が上がる
春日山城跡のきつさは天候に大きく左右され、晴れの日と雨上がりでは足元の緊張感が変わります。
土の道や落ち葉がある場所は、濡れると滑りやすくなり、上りよりも下りで足を置く位置に神経を使うため、同じ距離でも疲労感が増しやすいです。
傘を差しながら歩くと片手がふさがり、狭い場所や段差でバランスを取りにくくなるため、雨が残る日はレインウェアや滑りにくい靴のほうが向いています。
また、ぬかるみを避けようとして道の端を歩くと、史跡保護の面でも安全面でも好ましくない場合があるため、無理に進まず予定を短縮する判断も必要です。
天気が微妙な日は、山上まで登ることだけを目的にせず、ものがたり館や史跡広場を先に見て、路面の状態を確認してから城跡へ向かう流れにすると失敗しにくいです。
景色が疲れを軽くする
春日山城跡の登りはきついと感じる場面がある一方で、途中から見える景色や地形の変化が疲れをやわらげてくれます。
上越観光Naviでは、本丸跡から日本海や頸城平野、周囲の山並みを一望できると紹介されており、到着したときの開放感は山城歩きならではです。
春日山城は石垣や天守の迫力で見せる城ではなく、自然地形を利用した曲輪、空堀、土塁、眺望を重ねて城の強さを感じる場所です。
そのため、ただ坂を上るだけだと思うときつさが目立ちますが、上杉謙信公の時代に兵がどう動き、どこを守り、どこを見張ったのかを想像すると、坂道そのものが見どころに変わります。
体力面に不安がある人ほど、目的地だけを見るのではなく、途中の小さな眺めを楽しみながら歩くと、気持ちの負担が軽くなります。
登る前に決めたいルート

春日山城跡を快適に歩くには、現地に着いてから気分で進むより、どの起点からどこまで歩くかを先に決めることが大切です。
同じ本丸跡を目指す場合でも、車で来るのか、駅から歩くのか、周辺施設も見るのかによって、体力の使い方が変わります。
初めての人は、城跡だけを単独で考えるのではなく、春日山神社、謙信公銅像、ものがたり館、史跡広場をどう組み合わせるかで、きつさを調整すると無理がありません。
春日山神社側を起点にする
春日山神社側は、謙信公銅像や参道周辺の雰囲気を感じてから城跡へ向かえるため、初めての観光客がイメージしやすい起点です。
公式観光情報では、春日山駅から春日山神社や謙信公銅像までは徒歩40分と案内されているため、駅から歩く場合は城跡の登りに入る前からかなり歩くことになります。
| 起点 | 向いている人 | 注意点 |
|---|---|---|
| 春日山神社側 | 初訪問の観光 | 参道後も登りが続く |
| 駅から徒歩 | 歩く旅を楽しむ人 | 到着前に疲れやすい |
| 車利用 | 体力を温存したい人 | 駐車台数を確認 |
車で春日山神社下駐車場を使える場合は、駅からの徒歩負担を大きく減らせるため、本丸跡までの山城歩きに体力を残しやすくなります。
ただし、神社側を起点にしても本丸跡まで平坦に行けるわけではないため、街歩き用の革靴や底の薄い靴ではなく、滑りにくい靴を選ぶのが無難です。
大手道側は歴史を感じやすい
大手道側は、春日山城の構造や広がりを意識しながら歩きたい人に向いた考え方です。
上越観光Naviでは、駐車場として春日山神社下駐車場と大手道駐車場が紹介されており、車で訪れる場合はどちらを起点にするかで歩く印象が変わります。
- 城の広がりを感じたい人
- 史跡を順に見たい人
- 写真より歴史重視の人
- 時間に余裕がある人
大手道側を選ぶ場合は、単に近い道を探すというより、城へ入っていく感覚を楽しむつもりで歩くと満足度が上がります。
一方で、体力に自信がない人や時間が限られる人は、見たい場所を増やしすぎると終盤で疲れが出やすいので、最初は本丸跡と主要な曲輪に絞るのが安全です。
周辺施設を先に見る
春日山城跡ものがたり館や春日山城史跡広場を先に見てから登ると、山の中で見える土塁や堀の意味を理解しやすくなります。
上越市の施設案内では、ものがたり館で上杉謙信公や当時の春日山城の様子を映像や展示で紹介していると説明されています。
予備知識がないまま登ると、曲輪や空堀をただの平地や溝として通り過ぎてしまうことがありますが、先に展示を見ることで「なぜここに段があるのか」という視点が生まれます。
体力面でも、いきなり山道に入るより、施設でトイレや水分を整えてから歩き出すほうが安心です。
特に雨上がりや真夏は、現地の路面や気温を見て登る範囲を調整できるため、周辺施設を起点にする計画は無理を減らす方法としても有効です。
きつさを減らす準備

春日山城跡の登りを楽にする準備は、特別な登山装備をそろえることではなく、足元、水分、季節対策を外さないことです。
標高だけを見ると軽く考えがちですが、山城は道が狭い場所や土の斜面があり、観光地であっても体の使い方は街歩きと違います。
準備を整えておけば、同じ道を歩いても疲れ方が変わり、史跡を楽しむ余裕が生まれます。
靴は最優先で選ぶ
春日山城跡で最も差が出る準備は靴選びです。
スニーカーでも歩けますが、底が薄いもの、かかとが浮きやすいもの、濡れた土で滑りやすいものは、上りよりも下りで不安を感じやすくなります。
| 靴の種類 | 相性 | 理由 |
|---|---|---|
| 歩き慣れたスニーカー | 良い | 足になじむ |
| 軽登山靴 | 良い | 下りが安定 |
| 革靴 | 不向き | 滑りやすい |
| サンダル | 不向き | 足を痛めやすい |
観光のついでに立ち寄る場合でも、靴だけは山道を歩けるものに変えておくと、きつさと危険の両方を減らせます。
新品の靴は靴擦れの原因になりやすいので、春日山城跡では履き慣れた靴を選ぶことも大切です。
水分は少し多めに持つ
春日山城跡の登りでは、距離が短く感じられても汗をかきやすいため、水分は少し多めに持っておくと安心です。
特に夏場は、木陰がある場所でも湿度や日差しで体力を消耗しやすく、のどが渇いてから飲むのでは遅いことがあります。
- 出発前に一口飲む
- 坂の前に補給する
- 休憩ごとに飲む
- 子ども用も分ける
- 下り前にも飲む
水分補給の目的は熱中症対策だけでなく、疲れて足元への注意が落ちるのを防ぐことにもあります。
飲み物を持たずに登り始めると、途中で引き返したくなっても余計に焦りやすいため、短時間の見学でも最低限の水分は携行しましょう。
季節対策で快適さが変わる
春日山城跡は屋外の山城跡なので、季節によってきつさの理由が変わります。
春や秋は歩きやすい一方で、朝夕は足元が湿っていることがあり、夏は暑さ、虫、日差し、冬や積雪期は路面状況に注意が必要です。
また、2026年7月更新の上越市のお知らせでは、クマとの遭遇防止のため春日山城跡を訪れる人へ無料でクマ鈴を貸し出す案内が掲載されています。
クマ鈴の貸出場所や期間は施設ごとに違うため、利用する場合は出発前に最新の案内を確認し、借りた場合は指定場所へ返却する必要があります。
山城歩きでは「距離が短いから大丈夫」と考えるより、季節ごとの不快要素を一つずつ減らすほうが、結果的にきつさを感じにくくなります。
見どころを外さない歩き方

春日山城跡は、ただ本丸跡へ登って景色を見るだけでも楽しめますが、山城の構造を意識すると満足度が大きく変わります。
石垣や復元天守が目立つ城とは違い、土の高低差、曲輪の配置、堀や土塁の残り方を見ながら歩く場所なので、見どころを知らないと印象が薄くなりがちです。
きつい登りを無駄にしないためには、立ち止まる場所を決め、景色と遺構の両方を見る歩き方が向いています。
本丸跡で眺望を見る
本丸跡は春日山城跡を登る目的地として最もわかりやすい場所で、登りの疲れが景色に変わる地点です。
公式観光情報では、本丸跡から日本海、頸城平野、周囲の山並みを一望できると紹介されており、山上に城を置いた理由を感覚的に理解しやすい場所です。
| 見るポイント | 注目する理由 | 楽しみ方 |
|---|---|---|
| 日本海方面 | 視界の広さ | 防衛の視点で見る |
| 頸城平野 | 支配の広がり | 城下を想像する |
| 山並み | 周辺との関係 | 地形を読む |
本丸跡では写真を撮るだけでなく、どの方向を見張るための場所だったのかを考えると、山城としての価値が見えてきます。
ただし、景色に気を取られて足元への注意が薄れることもあるため、端部や段差付近では無理な撮影を避けることが大切です。
大井戸と曲輪を意識する
春日山城跡を歩くときは、本丸跡だけでなく、大井戸、二の丸、三の丸、周辺の曲輪を意識すると見学が深くなります。
国指定文化財等データベースでは、本丸の後方に大井戸があり、周囲に毘沙門丸、御花畑、鐘撞堂、景勝屋敷跡などがあることが説明されています。
- 本丸跡
- 二の丸跡
- 三の丸跡
- 大井戸
- 毘沙門丸
- 景勝屋敷跡
こうした名称を知ってから歩くと、単に坂道を移動しているのではなく、城の中枢から生活や防御の空間へ移っていることがわかります。
ただし、名称を全部覚えようとすると疲れるため、初回は「山の上に本丸があり、その周りに機能の違う平場が重なる」と理解するだけでも十分です。
土の城として見る
春日山城跡を楽しむうえで大切なのは、石垣や天守がないことを物足りなさとして見るのではなく、土の城として見ることです。
上越市の「土の一袋運動」の案内でも、春日山城は一般的にイメージされる天守閣を持つ城ではなく、石垣さえ存在しない土の城と説明されています。
つまり、坂がきついことや道が曲がっていることは、単なる不便ではなく、敵が簡単に攻め上がれないようにした山城の仕組みでもあります。
空堀や土塁は派手な建物より目立ちませんが、地形と一体になって残るため、歩いてこそ意味が伝わる遺構です。
春日山城跡で疲れを感じたときは、その疲れそのものが「攻めにくさ」の体感でもあると考えると、登りのきつさが歴史の理解につながります。
行く前に知りたい注意点

春日山城跡は無料で見学できる史跡ですが、山道を含む屋外文化財であるため、事前に知っておきたい注意点があります。
アクセス、駐車場、立入規制、火気、野生動物、天候などを確認しておくと、現地で予定変更に追われにくくなります。
特に遠方から訪れる場合は、観光地としての便利さだけでなく、山城跡としての安全と保存への配慮を前提に計画しましょう。
所要時間は余裕を見る
春日山城跡の所要時間は、どこから歩き始め、どこまで見学するかによって大きく変わります。
春日山神社や謙信公銅像付近から本丸跡を目指すだけなら短めに考えがちですが、写真、休憩、下りの安全確認、周辺の曲輪見学を含めると余裕を持った計画が必要です。
| 見学スタイル | 目安の考え方 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 短縮見学 | 主要部だけ | 体力に不安 |
| 本丸中心 | 景色と主要遺構 | 初めての人 |
| 周辺も散策 | 半日感覚 | 山城好き |
所要時間を短く見積もると、上りで急ぎ、下りで焦り、結果的に危険が増えます。
観光の満足度を高めるには、次の予定を詰め込みすぎず、疲れたら引き返せる時間の余白を作ることが重要です。
車なしは歩行距離が増える
車なしで春日山城跡へ行く場合は、城跡そのものの登りに加えて、最寄り駅やバス停から起点までの歩きが加わります。
上越観光Naviでは、春日山駅から春日山神社や謙信公銅像まで徒歩40分、路線バスでは中屋敷から徒歩20分、埋蔵文化財センター前から徒歩15分と案内されています。
- 駅から歩くと体力を使う
- バスは時刻確認が必要
- 帰りの下り後も移動がある
- 夏は到着前の暑さに注意
公共交通で行く人は、城跡に着いてからが本番だと考え、駅からの徒歩をウォーミングアップではなく体力消費として見積もるべきです。
歩く距離を減らしたい場合は、往路だけタクシーを使う、バスの時刻に合わせてものがたり館を組み込むなど、移動手段を柔軟に考えると楽になります。
規制とマナーを確認する
春日山城跡では、史跡の保護や安全確保のため、場所によって立入規制や注意事項が出ることがあります。
2024年7月更新の上越市のお知らせでは、令和6年度能登半島地震の影響で天守台跡にクラックが発生し、安全確認後も養生中の箇所は一部立入禁止と案内されています。
現地でロープが張られている場所や案内板がある場所は、少しだけなら入ってよい場所ではなく、文化財と安全を守るために避けるべき場所です。
また、上越観光Naviの基本情報では、春日山城跡史跡内での火気使用は厳禁と案内されています。
山城跡は多くの人が歩く観光地であると同時に、長く残すべき文化財でもあるため、ルート外へ踏み込まない、ゴミを持ち帰る、植物や土を傷めないという基本を守ることが大切です。
無理せず楽しむ春日山城跡の歩き方
春日山城跡は、平地の観光スポットと比べると登りがきつい場面がありますが、標高、起点、天候、体力に合わせて歩けば、初めてでも十分に楽しめる山城跡です。
大切なのは、登る前から「どこまで行くか」「どこで休むか」「疲れたらどこで戻るか」を決め、靴、水分、季節対策を整えておくことです。
本丸跡からの眺望、曲輪や大井戸、土塁や空堀の見え方は、実際に坂を上ってこそ実感できる魅力であり、少し疲れるからこそ春日山城の堅固さが体に伝わります。
子連れやシニア、運動不足の人は、全域を歩き切ることを目標にせず、春日山神社周辺、謙信公銅像、本丸跡、ものがたり館などを自分たちの体力に合わせて組み合わせると安心です。
春日山城跡を登るのがきついか不安な人ほど、準備を整え、急がず、景色と遺構を一つずつ味わう歩き方を選べば、坂道の負担以上に歴史を歩いた満足感が残ります。



